学習する学校読書会 第一章 #1

幼児教育

こんにちは!Ms.Yamadaです!

子どもから保護者まで、幅広い年齢層の英会話や英検などのレッスン、インターで日本語を、そしてEnglish Preschoolで探求学習のマネージャーとして勤めてまいりました。
幼児教育の20年の経験を持ち、一人娘をバイリンガルに育てている幼児教育のプロが、思考力も育てるバイリンガル教育アドバイザーとして、子育てや英語教育にご参考にしていただける知識をご紹介するブログ

運営スタッフの一人として活動しているGrassroots Educationでピーター・M・センゲ著「学習する学校」の読書会を開催しています。

本当に鈍器みたいに分厚い本を・・・。

本をそれぞれ読んで、思ったことや感じたことをシェアするんですけど、まぁ内容の濃い本ということもあり、読書会では消化しきれない私の思いが(笑)
という事でこちらのブログに書かせていただこうと思います!!
今回はその本の第一章。
そして、長くなりそうなので、2,3回に分けて書きたいと思います。

探求や振り返りのスキルを教えるのも、人がまだ若い時でなければならない (P.66)

若いうちというのは漠然としていますが、とくに「探求」はできるだけ就学前、もしくは小学校低学年には大事にしておいてほしいと思います。
(私は「探求」より「探究」をよく使います。微妙に違うけど、ほぼ一緒です(笑))

立命館アジア太平洋大学の先生と対談する機会があったのですが、その時に「幼児期の探究学習って何するの?子どもはそもそも探究的でしょ?」と聞かれました。

本当そうなんです。
人は本来、探究心の塊で生まれてくるのですが、大人との関わりや社会のルール、集団生活等においてその探究心が軽視されてしまうんですよね。
そして探究心がどっかいってしまう。
大人の指示に従うだけの指示待ち人間になってしまうんです。
以前、IB校が何校か集まったウェビナーを視聴していたのですが、ある高校の先生が「探究学習の課題設定にある子は何か月も必要とした。」と言っていました。
自分が何に興味・関心があるのかわからいんですよね。
こうなってしまう前に幼児期から「これ何?」「なんで?」と思うことに価値があって、それを調べたり、やってみたりする。
そういう試行錯誤に意味があることを幼児期から身につけておくことが大切。
一度探究心を忘れてしまうと、取り戻すのが難しい。
だからできるだけ若いうちに探究や振り返りのスキルを身に付けさせてあげてほしいです。

異なる学習スタイルについてのりろんや研究成果が増えているのに、うまく学校システムに落とし込めていない。(P.74)

これ、アメリカの本なんですけど、本の中で先生は20人中15人は学習スタイルが違うから悩んでるって書いてあるんです。
・・・・。
日本、40人とかですよ(笑)
つまり、日本の学校教育の先生はこの本に出てくる先生よりも毎日過酷な環境で教育をしてくれています。
ようやく数年前に4年生までは35人が定員に変更になりましたが、それでもまだまだ一人の先生に対して生徒が多すぎる!!!
こんなこと言うと、今までやってきた先生が「私もその人数を担任してきた。」とかいう人もいるんでしょうね。
でもね、時代変わってるんです
昔はちょっとケガしたくらいで騒ぐ親も少なかったと思います。
一人っ子が少なくて、兄弟のいる家族が多く、そんな細かいこと保護者も気にしてられない。
一人っ子だと親の神経はその子一人に注げるんですよね。もっと大袈裟に言うと、そういう人は昔見たいに獣狩ってくらしてください、洗濯は洗濯板で、水は川か井戸へ。
どの時代かはわかりませんが、昔のように生活して下さい(笑)
話はそれましたが(笑)
とにかく、先生一人で40人。
それぞれに異なった学習スタイルがあったらどう対応したらいいんでしょうか。
しかも狭い教室の中で(笑)
そうやって「あきらめて投げ出すか、もえつきるかと悩む教員」(P.74)、私の大好きだった小学校の時の先生が燃えつきてしまいました(泣)

「学習障害」とよぶのは、実は今の教育のプロセスと人間との間の不適合を表すにすぎない(P.75)

これは現教育システムでは本当に難しい問題だと思います。
小学校卒業くらいまでは本当に成長の個人差が激しく、成長のでこぼこしたところを「障害」と決めてしまうのは、その子の能力開花を妨げてしまうので、本当に怖いです。
それに、障害っぽくみえてた部分は意外と小学校卒業するころには目立たなくなっていることも多いです。
ただ、現教育システム下では「障害」を疑い、検診をすすめる必要がある先生の立場も理解できます。
公立ではなかったにしろ、先生という立場にあった私から見えてくるのは、集団生活において、危ないこともあり、そういう子にはだれか一人付き添う必要がある場合があります。
でも、付き添う人が必要になると公立であれば障害があることを証明しなければいけないし、私立であればそこにお金がかかるんです。
子どもたち安全にお預かりするため、その子だけでなく周りの子の教育を受けることができる権利を確保するためにも、その選択をする必要がある場合もあるのかもしれません。
現教育システムと、「障害」って言葉がややこしくさせているのかもしれませんね・・・。
そして、その被害者は子ども(泣)

多くの親は選択肢がなく身動きが取れない。多くの教員は多様性のある子どもたちをコントロールするため、最善を尽くしながら身動きが取れない。(P.77)

まず、先ほども書いたように、この本が書かれたアメリカは日本よりもずいぶんと少ない人数。

アメリカはいろんな民族が集まる国なので、それぞれ大事にすることが違うから、多様性はかなりあると思う。

なので、悩んでるところがちょっと違う気がするけど、日本の場合、教育システム内の「しなければならない」を一度断捨離する必要があると思う。

 

例えば、私が幼稚園の教育実習に行ったとき、保育実習の記録を書かなくはいけなくて、毎日何時間もそれに費やしてました。
出しては訂正されて、書き直して、そしたら次の日の記録も提出しないといけなくて、何枚もたまって。
寝るのが12時すぎて、次の日は5時とかに起きてって毎日でした。

ある日、教育担当の先生に、この記録は何のためにあるのかと質問したら、「この記録を見て、他の人がやっても同じことができるように。」って。

・・・。

「他の人の記録みてやったことあるんかい!!!」ってもう少しで叫びそうになりました(笑)

 

いや、ないでしょ。絶対。
しかも、あったとしても何回よ。

違うでしょ。
単に、今までやってきたから。私もやらされたから、でしょ。

 

もちろん記録は大切です。

でも、優先順位はそれ???

 

断捨離しましょ。

自分もやってきたからと下にやらすの辞めて、もっとみんなが働きやすい環境作っていきましょうよ。

 

 

 

まとめ

 

やっぱり教育のことを考えると止まらない!

何が正解で、何が間違いか。
視点が変われば変わるし。
時代が変われば変わる。

もっともっと教育について一緒に考えましょう!!

 

 

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Ms.Yamadaプロフィール

Ms.Yamadaプロフィール

大手英会話スクールにて、英会話講師としてキャリアをスタート。インターナショナルスクールでは、Assistant Teacher、日本語講師として経験を積みながら、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭の免許を取得。

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