こんにちは!Ms.Yamadaです!
私の働いているSchoolに入学される前の面談などで、どんなことをお家でしたらいいかという質問をよく受けます。
そこでお伝えしていることの一つが「本読み」です。
子どもとお家でどんなことをしたらいい?
特に私の勤めているところがEnglish Preschoolなので、子どもには英語が話せるようになってほしいと願っていらっしゃる保護者の方が多いです。
そんな保護者の方の保護者の方のお話を伺うと、お家でABCを書かせた方がいいのか、自分は英語が話せないが英語の本を読んであげたほうがいいのかなどの質問をよく受けます。
そういった質問には、お家ではたくさんの日本語の本を読んでほしいとお伝えしています。
英語の学習にどうして母国語の本読みが大切?
よくお話させていただく例がパソコンです。
バイリンガルにはいろんな種類があります。
それを簡単に3つに分けると、こちらです。↓↓↓
「①どちらも高いレベルのバイリンガル」を育てることはとても難しく、両親のどちらかが英語のネイティブであっても難しいです。
そして失敗すると「③日本語も英語もレベルが低いバイリンガル」つまり、ダブルリミテッドと言われるような子になってしまう恐れがあるため、子どもの言語能力に丁寧に向き合う必要があります。
そのため、「②日本語がメインで、英語でも表現できるバイリンガル」を育てることを私は勧めています。
日本語がメインで、英語でも表現できるバイリンガルを育てるには?
まずは頭の中のパソコンをしっかりと育ててあげる必要があります。
そしてそのパソコンにレベルの高い「英語」のソフトをダウンロードして。
パソコンの容量がなくては質のいいソフトはインストールすることはできません。
では、どうしたそのパソコンを育てられるのか。
それが読書です。
読書のメリット
学校生活をスムーズにスタートさせるため
たくさん会話をしたらいいのでは??と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん会話も大切です。
ですが、本には普段使うことのない言葉や表現、そしてリズムにのった文章がたくさん出てきます。
小さいうちから本に親しみのある子は定着している語彙数がくらべものにならないほどの差があります。
小学生から短くても義務教育の期間、つまり9年間は、書かれた文字から何を問われているかを理解し、答えるという学校生活が始まります。
「文字を読むこと」に慣れておくことが学校生活をスムーズに始めるカギにもなります。
表現力が豊かになり、コミュニケーション能力もアップ
語彙力があまりない、幼児期の子どもによくあるのが、「嫌い」という言葉です。
ネガティブな感情をすべて「嫌い」という言葉で表すので、自分の子が「○○ちゃんに嫌いって言われた。」と聞くと、保護者の方はドキッとした経験をされた方も少なくないかと思います。
でも実はよくよく話を聞いてみると、最近あまり遊んでくれないとか、何かの活動をするときに隣に座れなかったなどの、些細なことだったりまします。
語彙数が増えてくると、ネガティブな感情を「嫌い」という言葉だけでなく、「寂しかった。」「辛かった。」「こうしてほしかった。」など、いろんな言葉を使って表現することができるようにもなります。
そうやって説明ができると、ネガティブな感情も相手を傷つけることなく伝えることができるので、コミュニケーションも上手に取れるようになります。
赤ちゃんの気持ちの整理
まだ文字を読めない子にも絵本の読み聞かせが大切です。
大人は、おなかがすいたら「おなかすいたなぁ。」、眠たくなったら「眠たいなぁ。」を考えますよね?
赤ちゃんは言葉が話せないので、その不快さを表現することができず、泣いて表現します。
それが、徐々に言葉で表現できるようになると、泣いて訴えるのではなく、言葉で考えて、言葉で表現するようになります。
そのため、赤ちゃんの頃から読み聞かせがとても大切です。
そのほかにもいいことがたくさん
ビブリオセラピー(読書療法)といって、科学的にもストレス解消にいいと証明されていたり、想像力が豊になったり、脳が活性化されるなどと言われています。
つまり、読書はいいことしかない!ということです。
いつから本読みをスタートするのがいい??
生まれたらすぐにスタートすることをお勧めします。
スクール(職場)でよく相談を受けるのが、「うちの子本を読んでくれない」です。
スクールに来るのはK1(年少)さん、つまり3歳ごろのお子さまです。
3歳ごろならすでに自我が芽生え、好きなことと嫌いなことがはっきりしています。
もともとお家でゆっくりすることが好きな子はそれからでも本読み習慣は作ることができますが、特に活発な男の子の保護者の方は本読みをしてくれないと悩まれている方が多いです。
どんな活発な子どもでも、生まれてすぐはずっと寝ています。
そんな時に本の楽しさを教えてあげたほうがスムーズに読書習慣がつきます。
これは私の娘が2、3歳の頃の実際の写真です。
本読みが英語学習に与える影響
ある生徒の実際の様子です。
その子はとても本が大好きでした。
日本語での会話をしていて、新しい言葉について説明している時、簡単に説明したら、「それってこういうこと?」と、自分の言葉に置き換えることがすぐにできていました。
つまり、「言葉」を理解するのではなく、「言葉の意味」を理解することができていたんです。
その子は4歳まで英語を学んだ経験はなかったのですが、たった2年で英語の本を自分で読むことができるようになっていました。
日本語でも「言語」について理解が深いと、多言語での理解も早く、英語のPhonicsを理解することが容易となります。
これからの時代に必要とされる能力
新井紀子さんの「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」の一部をご紹介いたします。
次の報告から確実に正しいと言えることには〇を、そうでないものには×と答えてください。
【報告】
公園に、子どもたちが集まっています。男の子も女の子もいます。よく観察すると、帽子をかぶっていない子どもは、みんな女の子です。そして、スニーカーを履いている男の子は一人もいません。
①男の子はみんな帽子をかぶっている。
②帽子をかぶっている女の子はいない。
③帽子をかぶっていて、しかもスニーカー履いている子どもは、一人もいない。
どうですか?
自信ありますか?
答えはすみません忘れました(笑)
とてもためになる本だったので、ぜひ読んでくださいね!
AIの発達により、将来的にAIに多くの仕事を取られてしまうと言われています。
その時、子どもたちにどのような能力を身に付けておいてほしいか、今の子どもの姿だけでなく、子どもたちが生きていく未来も想像してみてください。
まとめ
「本読み・絵本の読み聞かせ」は、言葉の教育だけでなく、思考力、英語力、想像力、コミュニケーション能力など、様々な力を育てるために大切なことです。
ただし、絵本をたくさん読んだからといって、子どもがすぐに読めるようになったり、字を書けるようになったりと、そううまくはいきません。
個人差や性差があり、子どもによってインプットの時期、アウトプットの時期は異なります。
目に見えるような成長がないからと言って、決して子どもが成長していないわけではありません。
子どもの成長は「1+1=2」のような足し算のようには簡単にいきません。
それでも子どもがいつか大人になった時、お気に入りだった本を見た時に「お母さんがよく読んでくれた。」と心が温かくなるような思いでになる時間が作れたら大成功!くらいのゆったりとした気持ちで親子の本読みの時間を大切にしてみてください♪
参考図書
「AI vs.教科書が読めない子どもたち」
先ほどのクイズが書かれていた本です。
答えもこの本のどこかにあります(笑)
「読書するひとだけがたどり着ける場所」
読書習慣が身についたのが大学に入り直した30歳くらいの頃です。
もっと若いうちにどうして読書をしてこなかったのかと本当に悔やまれます。
でも、読書習慣を身に付けるのはいくつからでも大丈夫!
子育てをしている保護者の方にこそぜひぜひ読書習慣を身に付けてほしい!
そしたら、子どもも絶対読書が好きになりますよ♪
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