こんにちは!Ms.Yamadaです!
前年度のK3さんは学習意欲の高い子が集まり、レッスンもいつもとても深い内容で、私もレッスンを楽しみながら準備をしていました。
子どもたちの好奇心はとても高く、幅も広かったです。
レッスンの中では、モーリシャスの重油の事故や、戦争、食文化やジェンダーバイアスなど、大人でも日々考えさせられる内容ばかりでした。
子ども達の影響で、私も哲学的な一年を過ごしました。
そんな充実した1年だったので、こちらでもシェアさせていただきたいと思います♪
私のプロフィール
私のことを知らない方もいらっしゃいますので、少し書いておきます。
私は某English Preschoolで、探求学習(IBL)のマネージャーをしています。
幼少期に英語を学ぶことには大きなメリットとデメリットがあります。
その大きなデメリットが「思考力の低下」です。
どう頑張っても日本人として生まれ、両親も日本語が母国語という環境下では、子どもの第一言語は「日本語」です。
第一言語はただのコミュニケーションツールとしての言葉ではなく、思考するための大切な言語です。
私の受け持つ探求学習(IBL)では、その「思考力」を育てるために、子どもたちが自分たちの言葉で、考え、表現し、活動に取り組みます。
難しく書きましたが、簡単に言うと子どもたちの「なんで?」に真剣に向き合うレッスンです。
活動内容
前期は子どもたちは科学遊びにとても興味があり、梅雨時期からは「水」を使った科学遊びを沢山しました。
「水」はとても身近にあり、様々な形を変え、私たちの生活にはなくてはならないものです。
日本は海外の諸外国に比べ、「水」を沢山使う国です。
海外から友人が来ると温水トイレやお風呂の文化にはみんな驚きます。
芸術的で美しいフランスでは、水がもったいないからということで長い髪の毛の方も数日に一回しか頭を洗わないと友人が言っていました。
イギリス、オーストラリアなどでも、体をふいたタオルは何回か使ってから洗濯したり。
こんな風に、「水」をたくさん使う日本とは「水」についての価値観は国によってかなり違います。
こういった「水」を使った活動を通して、「水」に興味をもったり、中には「水」を使った新しいものを開発する科学者なんて・・・と期待してみたり♪
夏休み明けからはオリンピックの話題から「世界」について学び始めました。
もともと私の勤めるSchoolはいろんな国籍の先生がいます。
そんな環境の影響か、子どもたちの視野は日本国内だけでなく、常に「世界」に意識がありました。
オリンピックでは純粋にスポーツや、開幕式の素晴らしさに触れ、パラリンピックでは障がい者に対する考えを皆でシェアすることができました。
はじめは、身体的に障がいを持っていらっしゃる方を見たことのない子どもたちは、正直なネガティブな感想を教えてくれました。
人は自分と違うものや初めて見たもの、「変化」や「違い」に対して違和感を持って当たり前で、言葉がまだ豊富にない子どもたちがきつい言葉を使うのは当たり前だと思います。
そこから沢山子どもたちと「対話」をしました。
「差別」の気持ちは残念ながら誰しも持つ感情だと思います。
私は、そういった気持ちに蓋をしたり避けるのではなく、しっかりと自分の感情を見つめ、向き合い、どう受け入れるかで「差別」はなくしていけると思ってます。
日本に住んでいると、国際化が進んだとは言えまだまだ単一民族国家のため、世界の「差別」の複雑さは理解しにくいととても感じています。
以前、ナイジェリアの先生が黒人同士でも出身国によって差別があると話していました。
日本人はいろんな国で歓迎される人種ではあるとは思いますが、私自身イギリスでは水風船を当てられそうになったり、NYでは中指をたてられた経験もあります。
日本から出ないとわからないことってたくさんありました。
これから少子化の影響で国際化が進み、これから今まで以上に外国人移住者は増える日本に住み、そして活躍の場が「世界」に広がる子どもたちにはしっかりと学んでほしいところです。
子どもは変な固定概念もまだ少ないので、考え方も変わり、スムーズに受け入れることができるでしょう。
もしかしたら学ばないといけないのは大人の私たちかもしれませんね。
オリンピック・パラリンピック参加国マップの作成を通して、子ども達は世界の食文化や、動物へと興味を広げました。
コロナのことを考えるとクッキングなどの活動が積極的にできませんでしたが、オーストラリアのベジマイトを子どもたちと一緒に食べました。
私は高校生以来。
感想は・・・・(笑)
インターネットを使って、世界の情報が容易に知ることができるようになりましたが、「百聞は一見に如かず」と思います。
たくさんの経験を大切にしたいですね♪
動物については最後のお別れ遠足ではたまたま動物園に行き、実際の動物たちに会うことが出来ました。
学びの締めには本当にいい遠足でした。
最近ではロシアとウクライナのことで毎日心が痛くなるようなニュースが続いてますね。
戦争をしている国はどちらもきっと「戦争」は悪いことだと理解していますが、どうしてやめられないんでしょうか・・・。
これからも、こんな風に答えのない問題はこれからも沢山出てきますが、このK3さんなら、いろんな事に頭をフル回転させ、成長してくれると思います。
私たち自身や、大切な家族がいつ事故や病気で体の一部がなくなったりするかもしれない、今ある平和な「日常」がいつ壊されるのか分からない。実はそんな当たり前が奇跡的な事で、ありがたいこと、そんな風に子どもたちの心の片隅に少しでも私とのレッスン(IBL)での経験が役立ってくれると嬉しいです。
保護者の方からの声
素敵な言葉をいただいたので、シェアさせていただきます。
大人にとって遊ぶこととは、例えば公園で遊ぶこと、ぬりえをすること、ブロックをすること、そんなふうに考えていました。
でも、このスクールに通っている息子を見てると「遊び」という概念が変わったように思います。
知らないことを図鑑で調べて知ること、氷はなぜ溶けるの?という疑問をもって答えをみつけること、今世界でどんなことが起こっているのか知ること、もちろんお友達と走りまわること、これがすべて「遊び」なんだと気づかせてくれたように思い出します。
子どもにとって遊び、それは自分の興味の持ったことをとことん向き合うことかなと。
またその【とことん】に愛情をもって、同じ目線で付き合ってくれる先生と出会えたことは息子の人生において、とてもラッキーだったと思います。
大袈裟じゃなく、2~6歳と、子どもにとって多感なこの時期にこのスクールで過ごしたことは彼の人生のコアな部分を作ったと確信しています。
先生方、ほんとにありがとうございました。
(前K3の保護者様より)
「幼児教育」は可視化することが難しく、ずっと課題でした。
活動の内容については写真を撮ればある程度可視化できますが、話し合いや、調べ学習など、少々地味な活動が続くと可視化が難しい。
そんな活動をこんな風にご理解いただき、子どもの中に育っていくものを感じてくださっていた。
お子さまとしっかりと向き合っていらっしゃった保護者の方だからこそ感じるお子さんの成長だと思います。
もちろんこれからも子どもの成長は山あり谷ありいろんな試練が待ち構えていることと思います。
でも、こんな風に愛情に包まれて育つ子はきっとたくましく、あたたかい大人に成長してくれると信じています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段私はこのような活動を子どもたちと取り組んでいます。
さてさて、今年のK3さんとはどんな一年が待っているのでしょうか♪♪♪
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